土曜日, 5月 29, 2010

最近のアリの巣は上にのびるんだな。

保育園と児童館を併設した駅に直結する超高層住宅

勝どき駅前地区第一種市街地再開発事業(施設建築物)


働きアリは、毎日毎日あくせく働きました。
毎日毎日。
毎日毎日。

それが当たり前だからです。

そして、ちょっとお空の近い四角いお部屋をやっと手に入れました。
そして、また毎日毎日蟻たちは働き続けました。

巣の中で産まれた子蟻は、成長するまでしばらくお外に出れません。
大人の蟻達が「お外は危険がいっぱいだからと」言うからです。
ずっとコンクリートの巣の中です。
でも、それで幸せでした。
子蟻は言います。「だって、お外は危険がいっぱいなんでしょ」

それが当たり前だからです。


働き蟻は、今日もきちんと働きに出て、今日も決められた場所にきちんと帰ってきます。
蟻達は、本当に規則正しく働いています。行儀もよく、他の蟻達とのトラブルも極力避けているようです。多少のストレスは、あるようですが。


働き蟻にも休日があります。
そんな日は死んだように巣部屋でじっとしているか、家族みんなでお出かけです。
最初は他の巣部屋の蟻や巣の中で遊んでいましたが、最近は巣部屋にいることが多くなりました。巣から出ても疲れるし、お金も使うし、結局あまりリフレッシュにならないことに気づいたからです。

ある時、若い蟻に聞いてみました。「この巣の生活はどうですか?」
蟻はにこやかに答えました。「最高です!この巣は僕のステータスシンボルです。ありがとうございます。」
・・・感謝されました。そう感じいただけたのなら、こちらとしても嬉しい限りです。


働き蟻も歳をとりました。役目も終わり、やっとじっくり考える時間が持てるようになりました。でも、相変わらず子蟻達は帰ってきませんし、巣の中は老兵蟻達しか残っていませんし、趣味でも合わないとなかなか会話がありません。最近は、散歩に行くにも危なっかしくておっくうになってきたようです。
最近はこの巣部屋を手放して、別の巣を探す蟻も増えてきました。

この巣もそろそろ潮時ですね。お疲れ様。そろそろ壊してまた新しいのを作りましょうか。今度はもっと高く売れる仕様にしませんとね。くっくっく。




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