なんだか唸ってるようで少し不気味だった。
とりあえず、明日、管理会社に電話せねば!
無性に仕事を休んでどこかに出かけくなってしまった。
それに、僕には実行する勇気すら無いのだ。
そんな気を紛らわそうと、
とりあえず、慎羅を連れて朝のお散歩に出かけた。
ところどころに咲くたんぽぽが、かわいらしいかった。
よくベランダ越しに井戸端ならぬ、ベランダ会議をしている。
今日の僕は、会議に出席する予定も時間はなかったので、
軽くあいさつをして、うちに戻ろうとした。その時、
上の奥さんに呼び止められた。
「あの、トイレ、おかしくありません?」
・・・
「え、何ですと?」
詳しく話しを聞くと、どうやらアパート全体が同じ現象のようだ。
家によっては、溢れそうになったお宅もあった。
隣の旦那さんは、怖くてトイレに行けないようだ。
なんと、これは、思った以上に大事じゃないか!
地味だが、非常に深刻な問題だぞ。
速攻、何とかしなければ、連休中に家が糞尿塗れになりかねない。
以後は、妻からの話によるものだ。
どうやら、上のお宅が一番のりで管理会社に連絡したらしい。
同時に、その他の不平不満もぶちまけたらしいが、
ひとまず今回の現象のみの対応とのことだったそうだ。
管理会社連絡後。
しばらくして、アパートに影響が現れた。
外の下水溝から・・・溢れた。
付近は悪臭に覆われ、汚水とトイレットペーパーの屑が大通りまで流れ出た。
さぞ、おぞましかっただろう。
原因は、下水マンホールのコンクリート製の蓋が劣化で破損。
それにより下水道を圧迫したためによる逆流現象だったそうだ。