木曜日, 4月 30, 2009

深夜のメッセージ

いつものように、夜遅く家に帰ると、妻がむくむくっと起きてきた。
なんだか不安げな様子だ。
話を聞くと、誰もいないのにトイレからごぼごぼと音がするらしい。
なに? また不具合?
昨年末から、便器の脇から汚水が染み出てくるトラブルがあり、管理会社で担当部署をたらい回しにされたあげく、最近ようやく解決したばかりだった。
まだ直ってないのか?

トイレで水を流してみる。水が奥から溢れて来た。
まじ? 何か詰まってる? いや、そんな気配はない。
なんだか以前と様子が違うぞ?

・・・
ゴポゴポゴポ

トイレが泡を吹いた。

おいおい、何なんだ? 明らかに異常。
なんだか唸ってるようで少し不気味だった。
ゴールデンウィークも間近だというのに、なんてこった。
とりあえず、明日、管理会社に電話せねば!



今朝は、風も無く心地のよい日差しが指していた。
すでに連休に突入している人もいるのだろう。
無性に仕事を休んでどこかに出かけくなってしまった。
しかし現実はそんな訳にはいかない。
それに、僕には実行する勇気すら無いのだ。


そんな気を紛らわそうと、
とりあえず、慎羅を連れて朝のお散歩に出かけた。
今日は、アパート隣接の畑まで、いつもよりちょっと長めの森林浴にした。
日差しが柔らかく、緑が若々しい。
ところどころに咲くたんぽぽが、かわいらしいかった。

家に戻る途中。
上の階の奥さんとうちの隣の奥さんが何やら話しをしていた。
うちのアパートは隣人は、今5世帯が暮らしているが、本当に皆仲がよい。
よくベランダ越しに井戸端ならぬ、ベランダ会議をしている。

今日の僕は、会議に出席する予定も時間はなかったので、
軽くあいさつをして、うちに戻ろうとした。その時、
上の奥さんに呼び止められた。
「あの、トイレ、おかしくありません?」

・・・

「え、何ですと?」


詳しく話しを聞くと、どうやらアパート全体が同じ現象のようだ。
家によっては、溢れそうになったお宅もあった。
隣の旦那さんは、怖くてトイレに行けないようだ。

なんと、これは、思った以上に大事じゃないか!
地味だが、非常に深刻な問題だぞ。
速攻、何とかしなければ、連休中に家が糞尿塗れになりかねない。


私は仕事に行ってしまったので、
以後は、妻からの話によるものだ。


どうやら、上のお宅が一番のりで管理会社に連絡したらしい。
同時に、その他の不平不満もぶちまけたらしいが、
ひとまず今回の現象のみの対応とのことだったそうだ。

管理会社連絡後。
しばらくして、アパートに影響が現れた。
外の下水溝から・・・溢れた。
付近は悪臭に覆われ、汚水とトイレットペーパーの屑が大通りまで流れ出た。
さぞ、おぞましかっただろう。


原因は、下水マンホールのコンクリート製の蓋が劣化で破損。
それにより下水道を圧迫したためによる逆流現象だったそうだ。

管理会社も修繕と清掃で、大変だったようだ。
しかし、今回の対応はすばらしく迅速だった。
大家さんもすっとんできたみたいだ。
いつもこうだと嬉しい限りなのだが。


なんとかゴールデンウィーク前に解決して本当によかった。
いや、本当よかった。

アパートの奥さん方の結束が、さらに強化されたようにも思えた。
この結束強化は、パパ達としては少し怖い気もするのだが・・・。


ふう〜。びっくりだぜ。



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